沖縄県を訪れた防衛省の左藤副大臣は11日、宮古島市長と会談し、南西地域の防衛態勢の強化に向けて、沖縄では初めてとなる地対艦ミサイルを備えた部隊など陸上自衛隊の3つの部隊を宮古島に配備する方針を伝えました。
この中で左藤防衛副大臣は、南西地域の離島防衛でより迅速な対応を可能にするため、有事や大規模な災害の際、初動対応に当たる「警備部隊」のほか、地対空ミサイルの部隊、それに沖縄では初めてとなる地対艦ミサイルを備えた部隊の3つの部隊を配備する方針を伝えたうえで、部隊の規模は合わせて700人から800人を見込んでいることを説明しました。
これに対し、下地敏彦市長は「市議会に報告して、市民の代表である議会においてどういった方向がよいのか十分論議してもらう」と述べ、議会の議論を見極めたうえで市として部隊の受け入れについて判断する考えを示しました。
このあと左藤副大臣は石垣市を訪れ、石垣島にも陸上自衛隊の部隊を配備できないか、用地などの調査を行ううえで市に協力を求めました。
会談のあと左藤副大臣は記者団に対し、石垣島に配備を検討している部隊について、有事の際の初動対応に当たる警備部隊などだとしたうえで、部隊の規模や配備の時期のめどについては、「決まっていない」と述べるにとどめました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150511/k10010076041000.html