日米両政府が進めるアメリカ軍普天間基地の移設計画を巡って、沖縄県の翁長知事はアメリカ政府に対し計画を断念するよう直接求めるため、今月27日から来月4日までの日程でアメリカを訪問すると発表しました。
アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画について、沖縄県の翁長知事はあらゆる手法を用いて阻止するとしていて、これまで菅官房長官や安倍総理大臣と相次いで会談していますが、いずれも平行線に終わっています。
こうしたなか、翁長知事はアメリカに沖縄県の考えを直接伝えるため、今月27日からアメリカを訪れると11日発表しました。
はじめにハワイを訪れたうえで、今月30日から来月4日までの日程で、首都ワシントンを訪問するということです。
ワシントン訪問では、国務・国防両省の次官補との会談を求めているほか、アメリカ議会の議員やシンクタンクの研究者とも会談したいとして、日程の調整を進めているということです。
アメリカへの訪問について、翁長知事は11日夕方、沖縄県庁で報道各社に対し「これまで安倍総理大臣などに沖縄側の気持ちを伝えている。アメリカでも、辺野古に基地は造らせない、できない、ということを前提に物事を考えてもらいたいということを生の声でしっかり伝えたい」と述べ、アメリカ政府に対し移設計画への反対を直接伝え、計画の断念を求めていく考えを示しました。
名護市長 訪米に同行したい考え
今回の翁長知事のアメリカ訪問には、辺野古への移設に強く反対している地元、名護市の稲嶺市長が同行したいという考えを示しています。また、県はアメリカ軍基地を抱える県内の市町村長などに対しても、ワシントン訪問への同行を呼びかけているということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150511/k10010075771000.html
アメリカ軍普天間基地の移設計画を直接求めるため、アメリカを訪問。
沖縄県の菅官房長官や安倍総理大臣と相次いで会談していますが、
翁長知事はアメリカに沖縄県の考えを直接伝えるため、今月27日からアメリカを訪れると11日発表しました。
ハワイ首都ワシントン国務・国防両省の次官補との会談を求めているほか、シンクタンクの研究者とも会談したいとして、日程の調整を進めているということです。
報道各社に対し「物事を考えてもらいたいということ」と述べました。