イラクのフセイン元大統領の側近で、イラク戦争の際、スポークスマン役として政権の立場を繰り返し表明し、その後、刑務所に収監されていたアジズ元副首相が死亡しました。
アジズ元副首相はフセイン元大統領の側近で、12年前のイラク戦争の際、連日メディアに登場して、「大量破壊兵器は保有していない」など、政権の立場を表明し、スポークスマン役として国際的に有名になりました。
しかし、アメリカ軍などの攻撃でフセイン政権が崩壊すると、アジズ氏はアメリカ軍に投降しました。
その後、2010年にはフセイン政権当時敵対していたシーア派政党への弾圧に関与したとして、人道に対する罪で死刑判決を言い渡されました。
イラク政府の当局者によりますと、アジズ氏は南部のナシリーヤの刑務所に収監されていましたが、心臓発作を起こして病院に運ばれ、5日に死亡したということです。79歳でした。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150606/k10010105161000.html