ヘタリアなど
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
沖縄ごっこしている私の母、その前は中国人っぽかった。
その前は、一応日本人だったようなことを言っていたので、書いてみる。
沖縄の家では、お盆になると、何か儀式をするために親戚一堂が集まるそうだ。
儀式を執り行う年長者の家は、巨大な仏間を備えているそうだ。そして、一番敬われるそうだ。
そういえば、父の実家には神社がある。家の庭に普通に建っている。(ただ、町内では一軒のめずらしい家と思われる・・。)
中には狐の置物が入っている。狐が食べ物を欲しがるので、神社の前に食べ物やお金を置いていくようにいわれた。
母の実家は、神棚がある。ただ、会社とかによく置いてある普通のサイズだ。
戦後は、神社とか神棚を拝むのは別に問題なかったんだ。
天皇の御影を拝んでいるとまずいんだって。
神道の儀式を執り行っている一番大きい家は、皇居!
御影を拝まなければ天皇家でも、・・・(以下略)
戦争で負けたとは言っても、年寄りは天皇の話題が大好きだった。
戦時中の話はあまり聞いたことがないけれど、皇太子妃美智子さんが家族になり、明るい話題ばかりになったから、TVを見ながら話すことは、かなりミーハーな感じだった。
皇太子妃美智子さんは、その派手な服装がTVで、毎回取りざたされていた。
「美しい美智子様、センスいい美智子様・・お嬢様美智子様・・・」
お嬢様美智子様は、聖心女子大学英文科?卒業で洋装の似合う麗人。
聖心女子大学の作ったお嬢様だ。聖心女子大学はキリスト教の大学らしい。
英語ペラペラ、ミニスカート、自分の意見を言う気の強い女。(という噂)
私の祖母は、丁度時代が昭和に変わった頃に生まれた。
私服はほぼ着物だった。
若い頃ワンピースなども着ていたと言っているが、スーツとか、シャツとか着ているのを見たことがない。
私の祖父は、一応晴れ着はスーツだったが、私服はほぼ仕事時代に着ていた制服を再利用していた。
TVのあの人、いい服!
家には国賓を招くテーブルがあるって、何のこと分からないが、
TVでは、どう?いいお皿使ってる!
と自慢していた。
キリスト教信者?で洋装バッチリ決まってて、英語ペラペラなのに、彼女の嫁いだ家は、日本の儀式をする総元締めの家なんだ。
私は小さいころ、祖母に
「うちの家は、昔堅気の家なので、あなたのことは親戚に紹介するのはやめるね。男の子だけ結婚式のときにでも親戚に紹介するから。」
といわれた。それで、私は母の兄弟以外の親戚の顔を全く見たことがない。
父方の親戚には会ったが、
「おまえは橋の下で拾ってきたんんだ。欄干の下に置いてあったの。」
とか。
よくからかわれた。
昭和時代の一般的な家のしきたりというのはそういうものなのかと、特に何も思わなかったんだけど・・・よく考えたら、儀式に参加しなくていいと言われたんだ!!!
その後、曾祖母だけは一度、遊びに来てくれて、こっそりと会うことが出来た。
母が言うには、
お母さんはね~おばあちゃんの実家には何回も遊びに行っているの!すっごく楽しいところよ!毎年、夏休みになると、おばあちゃん忙しいから、ずっと遊んでもらっていたの!
気にも留めなかったが、何か・・それは、自慢だったのか・・・?
つまり、究極的に言うと、私の母は、
お母さん小さい頃は毎年、夏休みには皇居に遊びに行ってたの!おばあちゃん忙しかったから。本当にとっても楽しかったよ~
ということを言っているのかもしれない。
突然自慢に聞こえます?!
私の母の実家が、皇居になると、突然、うらやましいと思う人も多くなる気がしますよ。
何なのでしょう、その儀式を執り行っている、より大きな家に対して価値を見出してしまう気持ちは・・・
結局価値のない家、価値のない人間とは会わないという偉い家を辿っていくと、丸の内にある皇居というところに一番大きな家があるんだ。
そんなに価値のあるものなのか、実家でやってる儀式って・・・・何なんだろう?
親は子供をうらやましがらせようとしたのかもしれないが、何を言われたのかよく分からず、全く興味を示さないまま、今日まで親戚の顔も名前も知らないままだ。
普通は、うらやましいといったら、TVで紹介していた、服と皿じゃないのか?
また、小さい頃は、小学校に行く途中に置いてあった地蔵像の前に10円玉や5円玉を置くよう指導された。
お地蔵様は生きていて、お金を置くと、お願いをかなえてくれるんだそうだ。
それは、私だけではなくて近所の子供も疑わないことだった。
最近、町中にあった地蔵像は、区画整理やマンション建設などで撤去され、見かけなくなった。
昭和天皇についで、皇太后も亡くなって十数年経ったから、潮時なのかもしれない。
日本の懐かしい風景とは、どんなものなのだろう?
でも、もう過去に戻ることは不可能だろう。
外国の人で、日本が好きだといってくれる人がいる。
そういう人がいると、とりあえず嬉しい。
演技でも嬉しい。THE BODYGUARDという映画に日本刀が出てくる。
彼女はその切れ味にとても驚いてくれる。
私はその映画でホィットニーヒューストンさんが好きになった。
彼女は突然亡くなってしまった。
理解者を失ってしまったようで、とても悲しい。
でも、たいていの外国の人は日本の家財道具を欲しがっているだけのようだ。
手持ちのがなくなれば終りだ。
そして、彼らは誰にでも、「自分は日本が好き」と言っていたことが分かる。