内戦が続くシリアのアサド大統領は、攻勢を強める過激派組織に対し、北部に兵力を増強して巻き返しを図る考えを示し、戦闘が一層激しくなることが懸念されます。
シリアの国営テレビは6日、軍の学校の行事で行われたアサド大統領の演説の様子を伝えました。
このなかでアサド大統領は、アルカイダ系の過激派組織「ヌスラ戦線」を中心とした武装勢力が、北部のイドリブ県の大半を制圧し、政府軍を撤退させたことなどを念頭に、「シリアは長い戦争下にあり、1つ1つの戦闘では勝つことも負けることもある」などと述べました。そのうえで、「われわれの軍がまもなく北部に到着し、テロリストを掃討する」と述べ、北部に兵力を増強する考えを明らかにしました。
シリアの内戦では、過激派組織IS=イスラミックステートやヌスラ戦線など、過激派組織が各地で攻勢を強めています。アサド大統領としては、政府軍を鼓舞して巻き返しを図るねらいがあるとみられ、戦闘が一層激しくなることが懸念されます。
シリアでは、この4年余りで犠牲者が22万人を超え、国連は5日から関係者をスイスに招いて調停に乗り出していますが、泥沼化している内戦が終結に向かう見通しは全く立っていません。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150507/k10010071751000.html
<シリアのニュース>
シリアの国営テレビはアサド大統領の演説の様子を伝えました。
軍の学校の行事
アルカイダ系の過激派組織「ヌスラ戦線」を中心とした武装勢力が、北部のイドリブ県の大半を制圧し、政府軍を撤退させた。
政府軍を鼓舞して巻き返しを図るねらいがあるとみられ、戦闘が一層激しくなることが懸念されます。
<日本のニュース>
シリアのアサド大統領は、攻勢を強める。
戦闘が一層激しくなることが懸念されます。
シリアの国営テレビは6日、軍の学校の行事で行われたアサド大統領の演説の様子を伝えました。
アサド大統領は、アルカイダ系の武装勢力を念頭に
「戦争下」などと述べました。
われわれの軍がテロリストを増強する考えを明らかにしました。
IS戦線を強めています。
アサド大統領としては、政府軍を鼓舞して巻き返しを図るとみられ、
戦闘が一層激しくなることが懸念されます。
<なんとか軍のニュース>
北部に兵力、
北部のイドリブ県、
まもなく北部に到着し、テロリストを掃討する。
関係者をスイスに招いて。