イラクでは、過激派組織IS=イスラミックステートが、これまで政府軍が支配していた西部アンバール県の中心都市ラマディに攻勢をかけて、市内をほぼ制圧したもようで、イラク政府やアメリカなどの有志連合にとって大きな打撃となっています。
アンバール県の中心都市ラマディでは、ISが15日、市内の中心部に侵入して地元政府の庁舎などを制圧し、その後も政府軍との間で戦闘が続いてきました。地元の治安当局者などによりますと、ISは17日、政府軍に対し、爆発物を積んだ車による自爆攻撃を行ったうえ、軍の司令部の建物を制圧しました。
このあと、市内にいた政府軍のほとんどの部隊が退却し、ISがラマディ市内をほぼ制圧したもようで、ISを名乗る組織もインターネット上に「ラマディの全域を制圧した」とする声明を出しました。
ISが去年以降、広大な地域を支配してきたアンバール県の中で、中心都市のラマディは政府軍がかろうじてISの進撃を食い止めてきました。また、政府軍は先月はじめ、北部の主要都市ティクリットをISから奪還するなどアメリカ軍などの空爆の支援も受けて攻勢を強めてきました。
しかし、ISの反撃によってラマディがほぼ制圧されたことは去年8月にアメリカ軍などが軍事作戦に乗り出して以降、最大の打撃となり、イラク政府や有志連合によるISとの戦いは極めて厳しい状況に直面しています。
米国防総省「奪還すればよいだけ」
過激派組織IS=イスラミックステートを名乗る組織がイラク西部アンバール県のラマディ市内の「全域を制圧した」と宣言したことについて、アメリカ国防総省は17日、声明を発表しました。
声明では「ラマディでは去年の夏から防衛戦を続けているが、現在はISが優勢となっている」として、ラマディでの戦況が不利になっていることを認めました。そのうえで「ラマディを失うことが、全体の形勢逆転を意味するわけではない。アメリカとしてはイラク政府軍を支援し、奪還すればよいだけだ」として、反転攻勢に力を尽くす考えを強調しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150518/k10010083111000.html<ニュース1>
中心都市ラマディ市内をほぼ制圧
市内の中心部に侵入して制圧し、17日、司令部を制圧しました。
ほとんどの部隊が退却、
組織もインターネット上に「ラマディの全域を制圧した」とする声明を出しました。
中心都市のラマディ北部の主要都市ティクリットに直面しています。
<ニュース2>
ラマディに攻勢
イラク政府にとって大きな打撃となっています。
地元政府の庁舎などを制圧し、戦闘が続いてきました。
爆発物を積んだ車による軍の司令部の建物を制圧しました。
部隊が退却し、進撃を食い止めてきました。
アメリカ軍などの空爆受けて攻勢を強めてきました。
軍事作戦に乗り出して以降、最大の打撃
米国防総省「奪還すればよいだけ」
過激派組織IS=イスラミックステートを名乗る組織がイラク西部アンバール県のラマディ市内の「全域を制圧した」と宣言したことについて、アメリカ国防総省は17日、声明を発表しました。
声明では「ラマディでは去年の夏から防衛戦を続けているが、現在はISが優勢となっている」として、ラマディでの戦況が不利になっていることを認めました。そのうえで「ラマディを失うことが、全体の形勢逆転を意味するわけではない。アメリカとしてはイラク政府軍を支援し、奪還すればよいだけだ」として、反転攻勢に力を尽くす考えを強調しました。
<ニュース3>
イラクでは政府軍が支配していた西部アンバール県の中心都市ラマディ
イラク政府やアメリカなどの有志連合にとって大きな打撃となっています。
市内の中心部に侵入して地元政府の庁舎、
政府軍
政府軍に対し、
政府軍が退却し
政府軍、
政府軍は先月はじめ、
米国防総省「奪還すればよいだけ」
過激派組織IS=イスラミックステートを名乗る組織がイラク西部アンバール県のラマディ市内の「全域を制圧した」と宣言したことについて、アメリカ国防総省は17日、声明を発表しました。
声明では「ラマディでは去年の夏から防衛戦を続けているが、現在はISが優勢となっている」として、ラマディでの戦況が不利になっていることを認めました。そのうえで「ラマディを失うことが、全体の形勢逆転を意味するわけではない。アメリカとしてはイラク政府軍を支援し、奪還すればよいだけだ」として、反転攻勢に力を尽くす考えを強調しました。