幽霊というのは見える人には見えるそうなのです。
幽霊を題材にした小説を書いて生計を立てている
小説家の祖父が取引していた妖怪と、取引する孫。
偉大な祖父が守っていた結界も弱くなり、孫の周りには
とうとう欲によって変わり果てた人間の成れの果ての生臭い息が混ざり始める。
静かだった家が小説家の祖父の死によって騒がしくなる、そんなてんやわんやの騒動をマンガに書いて売っている今市子先生。
結界の中は、清められた場所。
結界の中は幽霊と小説家だけの清浄な世界、
しかし、そこは冥界にも似ています。
ときたま渡り廊下の奥の方から、女の声が食事の時間だとか風呂には入らなくていいのかとわめいて、汚らわしい思いをする。
日常生活というのは人によっては、穢れなのでしょうか?
わかりませんね~・・幽霊の言うことは・・。