ヘタリアなど
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沖縄ごっこしている私の母。
実家は神道のなんか大きい家のつもり。
実は、彼女は人生で一度も着物を着たことがなかったらしい。
正月のおせち料理も久しく食べていなかった。
彼女の自慢といったら、ヨーロッパ旅行で持ち帰った服の数々だ。
そんな彼女が、最近何に目覚めたのか、うみねこがつくるおせち料理もどきを強奪していくようになった。
それだけではない。
突然、何を思ったのか、「無料着付け教室」なるものに通い始めたのだった。
定員がいっぱいらしく、何度も無視されたそうなのだが、しつこく電話を掛けまくり、とうとう通いつめてしまった。
彼女は、着物を一枚も持っていなかった。
実は、うみねこは、ふりまで買った着物を何枚か所持していた。
彼女は着物がないと騒ぎまくり、挙句の果てには「中古屋に行っても気に入るものがなかなかない」とか言ってきた。
そんなわけで、急遽、うみねこの持っていた、年相応っぽい地味な色の綿の着物を貸したところ、何か気に入らず「丈が合わなかった」といって返してきた。
それが、一番合うと思ったんだけどなぁ・・。
うみねこは、彼女に、更に小さいサイズの、正絹の着物を貸した。
それは、汗じみがすごくて、ハギレコーナーに100円で売っていたものを、持ち帰り、ざぶざぶ水洗いしたものだった。
彼女はその着物をなぜか気に入り、「丈は丁度よかった。」といってきた。
教室の最終回は、着付けをしたあと、実際外出してみること。
彼女は自分で買った帯と100円の着物をきて、堂々とヒルトンホテルのランチに出かけていったのだった・・・。
手には、やはりうみねこから入手した中古バッグ・・・・。
着付け仲間と一緒に、ヒルトンホテルで、ローストビーフにナントカを食ったとか、しばらく自慢してきた。
その上、
「お母さんあの着物たたむのに夜の3時までかかっちゃった。
だって、結構しわがすごいからアイロンかけたりしてたのー。
また着るから、大切にしないといけないでしょ?」
とか言ってきた。
ハギレ着物は、いつのまにか、彼女の家のクローゼットに収蔵されることになっていた。
いいんですよ・・・別に。それ着て、またヒルトンホテルに行かないといけないしね・・・・。
母の言動は、いつも、謎だ。