シリア北部で過激派組織IS=イスラミックステートが去年以降支配してきたトルコとの国境の町をクルド人勢力が戦闘の末制圧し、ISの組織の弱体化に向けた軍事的な成果となっています。
シリア北部のトルコとの国境に接する町、テルアビヤドの周辺では、先週末以降、クルド人勢力がISに対する本格的な攻撃に乗り出しました。
イギリスに拠点を置くシリアの人権団体によりますと、クルド人勢力はアメリカ軍などの空爆の支援を受けてISとの戦闘を有利に進め、16日の朝までに国境の検問所を含むテルアビヤドの町を制圧したということです。
テルアビヤドはISが「首都」と位置づけるラッカにつながる国境の町で、去年1月以降、ISの支配下に置かれ、戦闘員や密輸業者などがトルコとラッカの間を行き来する補給ルートの一部となってきました。
アメリカ軍などの有志連合やクルド人勢力にとっては戦略上の要衝を奪還したことになり、ISの組織の弱体化に向けた軍事的な成果となっています。
今回のテルアビヤドを巡る戦闘では戦火を逃れてシリアからトルコに脱出する住民が相次ぎ、トルコ政府によりますと難民の数はおよそ2万人に達したということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150616/k10010116911000.html<IS支配のシリア要衝 クルド人勢力が制圧>
イギリスの人権団体はアメリカ軍などの空爆の支援を受けてISとの戦闘を有利に進め、テルアビヤドの町を制圧したということです。
テルアビヤドはISが「首都」と位置づけるラッカにつながる国境の町で、去年1月以降、ISの支配下に置かれ、戦闘員や密輸業者などがトルコとラッカの間を行き来する補給ルートの一部となってきました。
戦略上の要衝を奪還したことになり、今回のテルアビヤドを巡る戦闘では戦火が相次ぎ、トルコ政府によりますと難民の数はおよそ2万人に達したということです。