内戦が続くシリアでは、アルカイダ系の過激派組織などの反政府勢力の部隊が、激しい戦闘の末、北部の政府軍の基地を制圧し、優位な戦いを続けてきたアサド政権がこのところ各地で劣勢に追い込まれています。
イギリスに拠点を置くシリアの人権団体によりますと、北部のイドリブ県で19日、アルカイダ系の過激派組織「ヌスラ戦線」とイスラム系の武装勢力の合同部隊が、アサド政権の政府軍と激しい戦闘の末、イドリブ県最大の政府軍の基地を制圧したということです。
政府軍は近くの町に退却したということで、3月以降、中心都市イドリブなどをヌスラ戦線などに制圧されていた政府軍にとって大きな打撃となります。
シリアでは、政府軍と反政府勢力、それに過激派組織IS=イスラミックステートの三つどもえの内戦が続いていて、このうち、政府軍と反政府勢力の間の戦闘では、おととし以降、政府軍が優位な戦いを続けてきました。
しかし、反政府勢力のなかで、今や主力となっているアルカイダ系のヌスラ戦線やほかのイスラム系勢力が互いに連携を深めて北部などで勢力を盛り返しています。
また、政府軍が支配する世界遺産のパルミラ遺跡周辺では先週以降、ISが遺跡の近くにまで迫るなど攻勢を強めていて、シリアの各地ではこのところアサド政権が劣勢に追い込まれています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150520/k10010085211000.html
<ニュース1>
部隊が激しい戦闘の末、
過激派組織「ヌスラ戦線」とイスラム系の武装勢力の合同部隊が、激しい戦闘、
近くの町に退却したということで、イドリブなどをヌスラ戦線などに制圧されていた政府軍にとって大きな打撃となります。
過激派組織ISの三つどもえの今や主力となっている勢力が互いに連携を深めて北部などで勢力を盛り返しています。
<ニュース2>
イギリスに拠点を置く人権団体によりますと、政府軍と反政府勢力の間の戦闘では、世界遺産のパルミラ遺跡周辺まで迫るなど攻勢を強めています。
<ニュース3>
シリアでは、激しい戦闘の末、北部の政府軍の基地を制圧し、
イギリスに拠点を置く人権団体によりますと、北部のイドリブ県でイドリブ県最大の政府軍の基地を制圧したということです。
政府軍は近くの町に退却したということで、シリアでは、おととし以降、反政府勢力のなかでイスラム系勢力が互いに連携を深めて北部などで勢力を盛り返しています。
また、世界遺産のパルミラ遺跡周辺では、ISが遺跡の近くにまで迫るなど攻勢を強めていて、シリアの各地で追い込まれています。